【クリエイター向け情報】CGデザイナー向け開発ツール最新版「Houdini16」

情報訴求力が最も高いとされる映像の世界。遊技機開発の場合、搭載する映像はアニメーションや漫画、ゲーム、映画など素材となる中核コンテンツを起用した企画物が多いが、映像は遊技機のゲーム性を演出する一構成要素であるため、その見せ方は遊技機独特の価値観に合わせて使用されている。またレギュレーションの規格が細部まで定められているパッケージ型であるというのも特徴に挙げられるだろう。
 
では、遊技機独特の映像の価値観とはどのような点を指すのか? 
  
「液晶の中、という範囲で見てもキャラクターは奥に配置された状況というのがひとつのイメージ。手前は絵画で言うところの額縁で、そこにも演出上の機能を持つ独立した映像という位置付けだ。センターは、パチンコであれば図柄の変動があり、図柄のデザイン、図柄の停止・変動パターン、それぞれに意匠があり、これらも重要な映像」「あらかじめ決められた尺でムービーを流す、特定の乱数によりカットイン画面のパターンが複数から選択されるというのも映像の一部。ひとつひとつの映像を台本に従って組み上げていく感じ」パチンコ・パチスロ製造メーカーの開発関係者はこのように話す。

工程数が非常に多いことに加え、遊技機用のアミューズメントチップの高性能化により大容量データの処理速度も加速度的に向上した。さらにその恩恵として非常にクリアな映像をプレイヤーに届けることが可能となり、3DCG表現の高度化をもたらしている。
 
その分、遊技機開発に携わるCGデザイナーは受注工程数の多い各種映像シーンの処理や作り込み、モチーフゼロからの制作にも迅速に対応できなければならない。

【クリエイター向け情報】CGデザイナー向け開発ツール最新版「Houdini16」画像

「Houdini16」の地形システムで制作された映像のワンカット

一方、CGクリエイターたちが使用する開発ツールの進化の勢いも凄まじい。例えば3DCGを制作する場合、デッサンやモーションキャプチャにより形状データを取り込むモデルリングからはじまり、その形状データに質感を付け、画面上の配置処理から視覚設定、光源処理により立体感を作った上、動作処理を施していくわけだが、そのひとつひとつの処理は、煩雑で非常に骨が折れる作業、というのがこれまでのイメージだった。しかし、最近登場した開発ツールには、この煩雑な指定や指示を簡便に行えるものが増えてきている。作業数が減る分、制作時間の短縮化や映像クオリティの向上に時間を費やすことができるというわけだ。
 
2017年2月に最新版となる「16」がリリースされた3DCGソフトウェア「Houdini(フーディニ)」
の機能拡充も、クリエイターの作業効率の向上に大きく寄与している。Houdiniは今や多くのハリウッド映画や日本映画などのVFXシーンで使用されているソフトだが、今回の最新版は従来版と比べ、モデリング、ルックデブ、キャラクタ・リギングを大幅に改善するとともに、映像制作やゲームでのVFX向けの新機能も搭載し、アーティスト(ユーザー)のイマジネーションをより高次元で再現することを可能にした。
 

また、特徴的な新機能が「地形システム」。海面の波のような複雑な動きを伴うCGも、各種物理演算と画像処理機能等によって簡単に制作することが可能となった。この他にも、モデリングやキャラクター、アニメーションライティング、レンダリング、合成といった、3DCGを制作していく上で基本となる機能も、ワークフローの充実でより使い勝手がよくなった。
 
「Houdini16」は、カナダのSide Effects Software社が開発、日本国内ではインディゾーンが取り扱っている。CGクリエイターをこれから目指す人には是非ともお勧めしたいアプリケーションのひとつだ。
 
(情報提供・協力/株式会社クリーク・アンド・リバー社) 
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